【Monthly Greetings】2014年10月号
2014-10-01
●2014年10月のひとこと
みなさん、こんにちは。
10月に入り、早くもハロウィーン関連グッズが店頭に並び、いよいよ秋の気配も濃厚となってきました。
さて今月は値上げラッシュの話題を取り上げてみましょう。
既に新聞等でも報道されているように、スターバックスが高品質牛乳の使用によってカフェラテなどを10円値上げしました。また北米からの輸入トウモロコシ高騰により、乳製品などの食品も値上がりしました。
食品以外でも、建築用ガラスが10~20%アップ、東京ディズニーランドの平日夜限定の割引チケットも500円アップと、「値上げの秋」という様相を呈しています。
これには、異常気象の天候不順による農産物収穫量の減少、日米景気環境・金利傾向の差による円安とその円安による原油等輸入品価格の高騰も影響していますが、“デフレからの脱却”を目指している日銀やアベノミクス効果を期待している政府機関にとっては、悪いニュースではないかもしれません。
さらに、人手不足による夜間営業を停止した牛丼チェーンや工事停滞の建築現場では、賃金アップ等の労働条件の改善によって、商品価格や工事費の見直しも迫られることになり、今後は単なる安値競争から、リーズナブルな価格設定に移行するものと思われます。
ここまでは政府の目論見通りかもしれませんが、景気の冷え込みに逆戻りするようになると、来年10月に予定している、第2弾の消費税アップ(8→10%)は難しい局面を迎えることになるのではないでしょうか。
●事業活動のご連絡
先月は中旬から大学の後期授業がスタートしましたが、その前の短い期間に3つの経営関連学会に参加してきました。
1つ目はIFSAMと言われる国際経営学会で、ここでは世界各国から学者・研究者が集まり、発表はすべて英語で行われます。
今回のテーマは「Management in Crisis」でした。
2つ目は日本経営学会という経営分野では日本最大規模の学会で、今回は何と第88回目となる大会になりました。
テーマ(統一論題)は「日本的ものづくり経営パラダイムを超えて」で、次の3つのサブテーマが設定されました。
(1)再生の時代の経営者
(2)日本型ものづくり経営の再生
(3)ソーシャル・ビジネスの経営探究
3つ目は工業経営研究学会という主に製造業の生産分野を中心に研究発表がされる学会です。
テーマ(統一論題)は、「工業経営研究は今『何ができるのか』『何をしなければならないのか』」でした。
この3学会への参加では、久々に経営分野の現場最新情報などを得ることでき、また、各界の著名人の講演や個人的交流などを通じて、大きな刺激も受け、実に有益な時間を過ごすことができました。
ここで得られた経営に関する知識や最新情報、さらに各大学の研究者との出会いは、大学での講義内容だけでなく、ビジネス界での研修内容にも、多く活用していけると思います。
今後の弊社研修のバージョンアップにご期待ください。
以上、2014年10月のMonthly Greetingsでした。
弊社ビット89では、皆さまの社外「経営企画室」として、
ビジネスに直結した
●「量り売り方式のリサーチ」
●「即戦力となるセミナー研修」
●「コーチング スタイルのコンサルティング」
を行っております。
出前スタイルのセミナー研修も喜んでお受けいたしますので、
どうぞいつでもお気軽に声をかけてみてください。
学び直しの経営塾「寺子屋カレッジ」塾長 吉田健司